先月の研修テーマは、「虐待と身体拘束排除の取り組みについて」でした。今回は特に虐待防止についての効果的な防止具体策について学びました。
虐待には、
①身体的虐待
②介護や世話の放棄・放任(ネグレクト)
③心理的虐待
④性的虐待
⑤経済的虐待
があります。
今回の研修では、介護現場で起こる高齢者虐待について、「不適切ケア」の積み重ねや、「ケアする人をケアする人がいないこと」などが虐待に繋がることなどを学び、現場でやってしまいがちな不適切な言葉がけについて意見交換を行いました。
また適切なケアを行うためには、ご利用者の生活歴や生活習慣の把握をすることが大切であることも学びました。その方の違う姿がわかり、見る目が変わるので、不適切ケアや虐待予防に繋がるということで、重介護でご本人からの情報収集が難しい場合、ご家族等周辺の方から教えてもらうと良いとのことでした。
虐待や身体拘束を防止するために、介護技術を習得することや適切な環境を整えることで介護を受ける側も介護者自身も心身ともに楽になれる方法が沢山あります。
でも実際の現場では教科書通りの介護技術ではうまく行かないことも沢山あります。
毎月の会議ではご利用者の情報共有の際にヘルパーが困っていること、ご利用者を怒らせてしまったこと、うまく行かなかったこと等についても話し合います。他のヘルパーからの情報や提案、経験からヒントを得て、支援の改善に繋がることや、こんな事例が他にもあるんだなと気が楽になる事などが沢山あります。
こういった研修を重ね、また一人で色々抱え込まず同僚や上司と相談できる環境を大切にしながら、虐待や身体拘束に繋がらない支援を行えたらと思います。