一年の終わりと寒さ対策

一年の終わりと寒さ対策

一年も残すところあとわずかとなりました。訪問先でも今年もありがとうございました、来年もよろしくお願いしますという言葉が往き交い、一年の終わりが近づいていることを実感します。

明後日は冬至です。京都は盆地のため朝晩の冷え込みがきついとされ、これからやってくる一番寒い時期に向け、今回は寒さ対策について触れてみたいと思います。

冬の適切な室内温度は18〜22度と言われていますが、冬に起こりやすいヒートショック(気温の上下によって血圧が上下にし、心臓や血管の疾患が起こること)は、家の中での寒暖差が原因で起こることが多く、特に冷え込んだトイレや洗面所、浴室などで起こりやすいとされています。


居室や寝室はエアコンなどで室温管理をし、トイレや洗面所に小さな暖房器具をおいたり、お風呂に入る前にはシャワーを流しっぱなしにして湿気で暖めておいたり浴室の扉を開けて脱衣所まで暖めておくなどで、寒暖差を少なくすることができます。
最近は人感センサー付き電気温風なども販売されており、トイレや脱衣所などの足元に置いて活用されているところもあります。

また温度と共に大切なのが湿度の管理です。快適に過ごせる湿度は40%〜60%と言われ、同じ室温でも湿度が低いと寒く、高いと暖かく感じます。
湿度が低すぎると空気が乾燥して肌が乾燥したり、鼻や喉の粘膜が乾燥したり痰が出にくくなったり、ウイルスが活発になる原因となりやすく、また反対に高すぎるとカビやダニが発生しやすくなります。(インフルエンザの予防には湿度50%以上が良いとされています)
エアコンなどで室温を上げるほど湿度は下がる傾向にあるので加湿器と併用するのが良いですが、広くない空間では洗濯物を室内干しにする、煮炊きものなどの調理をするなどでも加湿効果は見られます。
加湿器というと衛生面や手入れが気になるところですが、最近は手入れが簡易なもの安価なものもたくさん登場しています。熱くならなずひっくり返っても水が溢れないようなペットボトルに装着するだけの加湿器など、高齢者や小さなお子さんがおられるご家庭でも取り入れやすいものなども販売されていますので、いつも過ごす場所の近くや就寝時の枕元に置いておくなどして活用したいですね。

そして最後に、冷え対策では3つの首(手首、足首、首)とくびれ(腰)を温めることも効果があります。 
最近は、中綿や羽毛入りのレッグウォーマー(アームウォーマー)など温熱効果のある物がたくさん出ています。体に麻痺がある方、糖尿病の方、認知症の方など、電熱式の暖房器具では低温やけどが心配な方でも気軽に利用できます。自転車やバイクなど屋外での移動の多いヘルパーにとっても、何枚も衣類を着込むより薄くて性能の良い腹巻をして防風効果のあるレッグウォーマーをつけたり、足首まである靴を履く方が温かく感じたりします。

毎年寒さには悩まされますが、温かい飲み物や食べ物を口にしたり、適度な運動をすると共に、色々なものや知恵を活用しながら、この冬も乗り切りたいですね。

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