先月の研修は、医療的ケアについて、外部の講師の方(看護師)に来ていただき、講習を受けました。
医療的ケアとはここでは喀痰吸引と経管栄養のことを示します。
社会情勢の変化や医療技術の進歩により、医療機器を装着し常時医療的ケアが必要な方も在宅での生活が可能になってきました。
こういった方々の在宅生活を支えるために、これまでは医師や看護師等の医療職と家族しか行えなかったこれらの行為が、介護職も行えるようになりました。
しかし、介護職全般に認められている訳ではなく、一定の研修等を受講し認定された者であること、また事業所が都道府県に登録していることなど一定の条件をクリアした場合のみとなります。
当社でも、数名のヘルパーが実際に日々の支援で医療的ケアを行っていることもあり、今回は医療的ケアが必要になった背景、スタンダードプリコーション(標準予防策)、経管栄養、吸引について講義を受けました。
講師の方の説明はとてもわかりやすく、体の仕組みや器具の説明、行為を行う際のリスクや注意点などを詳しく教えていただくことができました。
講義の後は、質疑応答もあり、講習で学んだことや教科書通りのやり方でうまく行く場合もあれば、そうでない場合もあり、その方に合う対応をすることが大切という話にもなりました。
また介護職もこれらの「行為」はできるようになりましが、管理や判断までは任されていないこと(勝手に判断しない)、最悪を想定して最善を尽くすためにたくさん学ぶこと、病気よりも先に人を見ることなど大切なことをたくさん教えていただきました。
医療的ケアを行う際には医療職やご家族の方と常に連携を取ることが大切ですが、このように医療の専門家の方に来ていただいて学ぶことでヘルパー同士では得られない知識や情報について学習する機会となりました。
介護も医療も日々進歩しているため、また定期的にこのような機会があるといいと思いました。