今回は80代女性、独居の方の支援の紹介です。
この方は以前弟さんと同居されていましたが、弟さんが施設入所されたため一人暮らしとなられました。当事業所とはお二人で同居されていた頃からのおつきあいですが、一人暮らしとなってしばらくった頃に病で入院され、退院後は訪問回数を増やし、現在は週3回の定期訪問と月に一度の定期通院の支援をしています。
またデイサービスや、訪問看護、訪問リハビリやマッサージ、配食の利用もされています。
この方の訪問は家事をヘルパーと一緒に行い自立を目指す支援が中心です。掃除、洗濯、買い物、衣類整理、調理などその日の体調に合わせて行います。
日によっては体が思うように動かないことや、なんとなくしんどい日が続いておられることもあります。そんな日でも、ヘルパーが代わりに買い物に行けば買ってきたものの整理はできる、洗濯の取り込みを行えば座ってたためるなど、少しでもご自身でやってみようという気持ちになられることがあります。
退院直後は足の出が悪い、腕が上がらない、ふらつくなども多くヘルパーが援助を行うことも多かったですが、現在は近所のスーパーまで一緒に買い物にいける日が増える、洗濯が全て自分でできる日があるなど、できることも増えてこられています。
この方との楽しみは、一緒に買い物に行くことです。季節ごとに並ぶ商品を見ながら「美味しそう」「もうこんな季節⁉」などとご自分で商品を選ばれる姿を見ることができるからです。また俳句をされていた経験もあり、支援を行いながら季節を感じる出来事などについてお話できることも楽しみです。
「一人やとベッドで横になってばかり」と話されることも多いですが、ヘルパーが訪問するといつも暖かく迎えて下さいます。しんどい時はヘルパーがしっかり支援を行い、誰かに助けてもらえるという安心があることで、自分でやってみようと思う日が増え、入院前のように少しずつできることが増えて行く、そんなことが楽しみな訪問でもあります。
※この記事はご本人の了解を得て掲載させていただいています