2月の研修は認知症についてでした。現在訪問しているご利用者の情報共有と、認知症の方を「困った人」ではなく、「困っている人」として、ご利用者の視点に立つことの再確認を行いました。
2025年には65歳以上の5人に一人がなると言われる認知症、80歳以上は3人に一人とも言われ、長寿国の日本にとっては自分や身近な方が認知症になるのは当たり前の時代がもう来ています。
認知症は、現在と過去や未来がうまく繋がらず、できないことが増え、ご本人もストレスを抱えます。そんな中、叱られたり行動を制限されたり、また過剰なサポートをすることは認知症を進行させることもあります。認知症の方が少しでも自分のことは自分でやり、自分で考えて判断して行動できるよう、環境を整えたり、見守りや声かけを行いながら身体や生活の援助をするのがヘルパーの仕事です。
認知症の方は最近のことはすぐに忘れてしまわれても、家族や趣味、仕事をしていた頃の事はよく覚えておられたくさん話しをして下さることがあります。同じ話を何度もされることも多いですが、それだけその時のことが印象に残っておられることでもあり、ご利用者のこれまでの生活習慣や大切にしてこられたことなどがわかることがあります。
時には援助を受け入れてもらえないこともありますが、ご本人のお話や行動の中からヒントをいただき、ヘルパーが来ることが安心につながるような支援を行えたらいいなと思います。