11月の研修は救急救命講習でした。
コロナ下で3年ぶりの講習開催となった今回は、各自パソコンやスマホやタブレットで事前に座学部分の講習を受け(e-ラーニング)、当日は消防署の方に来ていただき実技を中心に講習を行いました。
まず人形を使った胸骨圧迫とAEDの使用方法を確認した後、実際に倒れている人の発見者となった場合を想定して一人ずつ心肺蘇生法を実践しました。
コロナ下では感染予防のため、反応の確認は顔の近くの肩ではなく腰を強く叩く、呼吸の確認も頭側からではなくても良い(胸やお腹の動きが見える所から)など、実際現場で行われているバージョンも教えていただきました。人工呼吸に抵抗がある場合、胸骨圧迫だけでも(協力者がいれば気道確保も)効果はあるとのことです。
協力者が周辺にいる場合は、119番通報し救急車を要請する人、AEDを取りに行き操作する人、胸骨圧迫を行う人、気道確保を行う人などに分かれることができること、また胸骨圧迫は体力を消耗するので交代の方法についても教えていただきました。
京都市では救急車を要請して到着するまで平均6分40秒〜7分とのことで、最後は6人程度のチームに分かれ、発見者役が中心とってメンバーで協力しながら6分間心肺蘇生法を実施しました。
胸骨圧迫は1分間に100〜110回行うため一人でやり続けると6分間はとても長く感じますが、複数で交代することができれば一人ずつの負担が軽減することを実体験しました。
またその他喉詰めの際の異物除去の方法、傷病者に出血がある場合の止血の方法などについても教えていただきました。
講習後の質疑応答では、訪問した時に利用者が倒れていた場合(単独で訪問し、協力者もAEDもなし)やうつ伏せや狭い場所で倒れていた場合の対応、AEDを使用している最中に意識が戻った場合パットは装着したままで良いかなどの問いに対し、講師の方が丁寧に教えて下さいました。
今回講習を受けたヘルパーからは、3年ぶりということもあり結構忘れていることが多い、今回初めて知ったことがある、昔言われていた対応と違う、等の感想がありました。
心肺蘇生法に自信のない場合でも119番通報したら隊員が電話口で指示を出して下さるとのことで、目の前に倒れている人を発見したら勇気を持って対応すること、そして少しでも自信を持って心肺蘇生が行えるよう定期的に最新の講習を受けたりテキストを振り返ることが大切だと感じる研修でした。