実技研修報告

実技研修報告

毎年異常気象と言われる中、今年の京都市内は安定して連日35度を超える危険な暑さ、夕立もなかなか降らない厳しい夏が続いています。

そんな中ですが、先月の研修は当社で初めて2つの事業所合同での実技研修を行いました。

今回は、床に倒れておられるご利用者をベッドまで引き上げる方法、ベッド⇔車椅子間の移乗介助、ベッド上での上方移動と平行移動、全介助の方のおむつ交換や衣類着脱についての実技を行いました。

実技研修では、介護する側の体験と共に、介護される側の経験もすることができます。実際に体験することで、自分より体格の大きなご利用者でもボディメカニクスやてこの原理をうまく使えば介助ができること、介護者にとって楽な方法はご利用者にとっても痛みや負担が少ないことなどが理解できました。

車椅子移動については、ベッドからの起き上がり〜車椅子移乗まで行いましたが、介助した後のことを考えて援助を行わないと、ベッドや車椅子からずり落ちたり、足をどこかにぶつけてしまうなどの事故につながることも確認しました。

オムツやパットの交換については、事前準備をして手早く交換を行うことや、内側のギャザーをしっかり立てそれを鼠蹊部に添わせると当てられる側にとって違和感がなく楽であり、また自然と体の中心に合うことなどを教えてもらいました。また伸縮性の少ないボタンシャツの着脱、ボタンのない被り服の着脱などについても先輩職員からやり方を教えてもらうことでスムーズに行うことができました。

ヘルパーは個別に自宅訪問することが多いため、普段他のヘルパーが援助している場面を見る経験が少なく、こういった機会は新人や全介助の経験の少ない職員にとってはとても貴重な経験となりました。こんなやり方もあるのか!と参考になることや、「あのご利用者にはこのやり方をよくしているよ」といった情報交換の場ともなり、あっという間に時間が過ぎました。またこのような実技の機会を設けていきたいと思っています。

関連記事