今日は中秋の名月、今年は満月と同じ日ということで、お月見が楽しみですね。
そんな9月は防災月間。ご自宅でも防災グッズや非常食、避難方法など確認される方も多いのではないでしょうか。8月の研修では、防災への取り組みについての研修を行いました。
今年は、訪問の際に可能性のある内容として、火災や事故に遭遇した際の119番通報の方法、天ぷら火災発生時の対応や消火器の使い方、自然災害発生時の対応について確認しました。
119番通報については実際に連絡した際に問われる内容(火事か救急か、住所、何が燃えているか、怪我や病人の様子など)や、実際に救急車を呼んだヘルパーの経験談を確認しました。
調理器具からの火災を想定した天ぷら火災では、炎の上がる鍋に水をかけて消そうとすると炎が巨大化する恐ろしさを動画で確認、消火器があれば消火器を用い、無ければ鍋蓋や固く絞った濡れタオルなどを適切に使い鍋に蓋をするなどの対処方法があることを学びました。消火器は屋内で使用する際には室内が真っ白になることもあり、退路を確保してから使用すること、炎ではなく燃えているもの自体に噴射することなどを確認しました。
自然災害については、平時から緊急連絡先(方法)を複数確保しておくことや避難所に関する情報について確認しておくこと、台風など予想できるものは必要に応じてサービスの前倒し等の対応について検討しておくこと、実際発生した際は居宅介護支援事業所等と連携を取りながら利用者の安否確認や訪問中及び移動中の対応を行うことを確認しました。そして近年増えている短時間の集中豪雨や雷雨などについては、ヘルパー自身の安全確保も必要なことから、移動が困難な場合にはご利用者等に同意を得て時間を遅らせるなどの対応を行うための連絡方法についても確認しました。
研修の終わりには、非常時に連絡の要となる携帯電話の充電をしておく、訪問の際ご利用者の寝ておられる周辺に倒れてくるものがないか確認しておく、避難経路を確認しておく(ものを退けておく)、在宅酸素等医療機器を使用されている方とは個別に緊急時対応を確認しておくなど、日頃から意識している対応についてヘルパー同士での意見交換も行いました。また実際に起こった時には必ずと言っていいほど焦る!という声も多く、パニックになった場合でも少しでも思い出して対応できるよう、このような研修を重ねることが大切だということを再認識しました。